2023年9月22日(金)初回訪問記録 (文責 長谷川秀斗)

 2023年9月22日(金)、弊団体(東北大学福興youth)は、Myシイタケプロジェクトの現地初回訪問として、福島県の三春町地域を訪れました。メンバーは福興youthメンバー8名と、引率の小池先生です。行き帰りはレンタカーを使用しての移動になりました。

 今回の目的は、

①実際にMyシイタケプロジェクトの本拠地として、シイタケ栽培の様子の撮影、配信を行う「ふぁーむ・わたなべ」を訪れて、シイタケまたはその他の作物について、実際に栽培している様子を見学し、直接目で観察し、また、栽培の手順についてのお話を聞くこと。

②三春町役場を訪れ、三春町長ならびに役場の職員の方々と、この活動について意見交流を行い、加えて弊団体の活動紹介をすること。

 

三春町役場での福興youth活動紹介

③JA職員の方々、県職員の方々に、福島県の農業及び復興の現状についてお話を伺い、実際にピーマン選果施設の見学をすること。

 この3つの目的として三春町の初回訪問の計画を立て、実際に現地を訪れました。以下、初回訪問の様子になります。

 朝7:00に東北大学を出発し、最初に訪れたのは三春町役場です。役場職員の方々に、マイシイタケプロジェクトの紹介(小池先生)と、福興youthの団体紹介を行いました。三春町の坂本町長含め役場職員(企画政策課)の方々は、とても物腰柔らかな方たちばかりで、この活動を受け入れ応援していただいてる姿がとても印象的でした。今後も定期的に三春町に足を運ぶことになると思うので、こうして受け入れてくださる三春町の方々には感謝しかありません。このプロジェクトをきっかけに、三春町及びその名産であるシイタケについて、また阿武隈山系の最高級の楢の木について、少しでも多くの方に興味をもっていただき、実際に三春町を訪れていただきたいと願っています。

 

JA福島さくらでの質疑

 続いてJA福島さくらを訪れ、JA福島さくら営農指導員様、県中農林事務所林業課様、「ふぁーむ・わたなべ」渡邉様にお集まりいただき、福島県の農業及び復興の現状についてお話を聞きました。

 質問内容は事前にメンバー内でミーティングを行い、決めていきました。主に、震災前後の農産物出荷量や価格についての変化、放射線に関する消費者の声と風評被害について、震災以降の農家に対する国の取り組みとこれからの農業について…等々を質問しました。(質問内容と回答については別記事記載)

 特に印象的だったのは、震災直後ピーマンの価格が1/10まで減少してしまったというお話でした。現在は回復しているとのことですが、当時の農家さんたちが受けた影響は計り知れないものがあったと思います。

 

JA福島さくら ピーマン選果場

 また、現在シイタケ栽培に本来使われるはずの福島県産の原木が、放射線基準値を上回るために使用できないという課題があります。林業課の方々にその課題についてお話を聞けたことも大変貴重な機会だったと思います。現状の基準値が科学的見地から考えて適切なものなのか、阿武隈山系の楢の木が再興するためには…。考えなければいけない課題もたくさんあるように感じます。

 続いてそのままピーマン選果施設の方を見学しました。ピーマン1つ1つを人の目で確認し、機械を用いてサイズ分け箱詰めを行っていました。実際に選別方法を生で見ることができ大変勉強になりました。こうして、農家さんが育てた野菜が、選別され、売り場に届けられるという、一連の過程を知ることができたのは、農業を知る上でとてもいい経験になったと思います。

 

三春町産のシイタケ、ネギ、ピーマンをBBQ

 その後いよいよ、渡邉さんと一緒に弊団体一同は「ふぁーむ・わたなべ」さんを訪れました。まずはお昼ご飯としてBBQをしました。食材は三春町のスーパーで調達し、もちろん「ふぁーむ・わたなべ」で育ったシイタケやネギもいただきました。炭火で焼いたシイタケからあふれ出す旨味が口いっぱいに広がり、とても美味しかったです。やはり現地でとれた食材はその場でいただくととても新鮮で、最高の状態でいただくことができているのだと感じました。

 おなかを満たしたあとは、渡邉さんの案内のもと、ふぁーむ・わたなべの農地や施設内を見学し、シイタケ栽培の方法について学びました。そこでのインタビュー内容は別記事に掲載してあります。今後マイシイタケプロジェクトに関わるにあたって、この訪問は大変有意義なものであったと思います。

 初回訪問を終え、様々な形で農業に携わる方々と直接お会いしお話を聞くことで、それぞれの方々の福島県の農業に関する思いを知ることができました。改めてこのプロジェクトの意義を確認することができたと思います。特にこのプロジェクトにおいては、農業とIT技術の連携、若い世代が興味をもてる広報的活動としての側面が大切になると思います。

 実際に現地に足を運び、直接見て聞いて体験しないとできないことがたくさんあることを改めて実感する初回訪問になりました。今後も定期的に足を運びたいと思います。