6/23 都路地区の木材をおが粉に加工していただきました

6月23日、ふぁーむ・わたなべの渡邉さん、東北大学の小池先生、福興youthの学生2名で、守屋木材株式会社大衡工場を訪問し、田村市都路地区の木材(コナラ)をおが粉に加工していただきました。このほだ木は、「里山・森林再生プロジェクト」によって伐採された木材を譲り受けたものです。

守屋木材さんは、宮城県仙台市に本社を構える木材加工会社で、昭和25年(1950年)に守屋材木店として創業して以来、75年にわたり木材に携わってきました。建築工事、オーダーメイド家具の製作、土木資材の販売など、幅広い事業を展開する一方で、菌床栽培用おが粉「キノコエル」などのオリジナル商品開発にも力を入れています。地域資源を活かした製品づくりを通じて、持続可能な循環型社会への貢献にも取り組まれています。

木材加工に協力してくださる業者を探すのには時間がかかり、実現までに1年を要しましたが、宮城県林業振興課の方に守屋木材さんをご紹介いただいたことで、ようやく加工のめどが立ちました。研究活動という趣旨をご理解いただき、快くご協力くださった守屋木材さんに、心より感謝申し上げます。

守屋木材大衡工場には、hggv qA!                             木材の放射性物質濃度を測定する機械が設置されています。この機械は宮城県の所有で、業務委託の形で木材加工業者が検査を行っているとのことです。

ほだ木はベルトコンベアを通して運ばれ、内部の検出器によって非破壊で放射線量が測定されます。林野庁が定める基準値である50Bq/kgを超えると、黄色いランプが点灯し、警告音が鳴る仕組みになっています。測定の結果、基準値を超えない木材のみをおが粉に加工していただきました。

今回使用された放射線測定機械は、億円単位の高価な設備で、内部には8つのヨウ化ナトリウム検出器が搭載されています。

この機械は放射線の一種であるガンマ線に対して感度が高い一方、エラーが起こりやすいそうです。光電子増倍管を使用しており、温度や湿度が高くなると正常に作動しづらくなるようです。

加工されたおが粉は、ふぁーむ・わたなべで菌床にし、研究用としてシイタケの栽培に使用する予定です。おが粉、菌床、シイタケと段階を追って、放射性物質の濃度の推移をモニタリングしていきたいと考えています。

原発事故の影響により、阿武隈山系の木材を使ったシイタケ栽培は長らく途絶えてしまいました。今回の測定で得られたデータをもとに、現在の日本の食品基準値(100Bq/kg)をクリアするための研究を進めながら、将来的には阿武隈山系の木材を活用したシイタケ栽培の再開を目指しています。

測定の合間には、大衡工場の職員の方から貴重なお話を伺うことができました。宮城県におけるほだ木の主な産地は丸森町であり、かつて守屋木材には丸森工場があったそうです。丸森工場では、ほだ木の元となる太い部分をチップ材として受け入れていた経緯があるとのことでした。しかし、原発事故の影響により、ほだ木の伐採を廃業する方が増えたことで、丸森工場はその役割を終えることになったと伺いました。現在、宮城県内でもほだ木の生産は厳しい状況にあるようです。

こうしたお話を受けて、ほだ木生産の問題は都路地区に特有のものではないことを改めて感じました。私たちのプロジェクトが、丸森町のようなかつての産地にも新たな関心や連携を生み、広域的な再生の一歩につながっていけばと願っています。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です